ストレッチャーで安全・快適に移動するために―知っておきたいポイントと注意点
なすどん「たくどん、最近『ストレッチャーでの移動』について聞かれることが多いそうですよ」
たくどん「寝たまま移動する分、車椅子とはまた違う気配りが必要になるんだよね」
なすどん「今日はその工夫やポイントを紹介してもらいましょう」
この記事の内容
・ストレッチャーでの移動、何が不安に感じられるのか
・電動ストレッチャーの固定と揺れを抑える工夫
・運転席のすぐ後ろに、頭が来るように
・カーブや段差でとくに気をつけていること
・到着後の付き添いについて
・ご利用時に知っておいていただきたいポイント
・まとめ
ストレッチャーでの移動、何が不安に感じられるのか
寝たまま移動が必要な方は、座った姿勢を保つのが難しいほど身体の状態が思わしくない場合が多く、あるいは「少しでも楽に移動させてあげたい」というご家族の希望からストレッチャーを選ばれる場合もあり、理由はさまざまです。特に身体の状態が思わしくない方の移動では、ご本人やご家族から「揺れが体の負担にならないか」「移動中に体調が変わったらどうしよう」といった不安の声をよくお聞きします。座った状態での移動以上に、体位や姿勢への配慮が必要になるため、心配になる方も少なくありません。
電動ストレッチャーの固定と揺れを抑える工夫
私が使っているストレッチャーは、電動で高さを上下させられるタイプです。乗せる際は車椅子と同じように前側にフックをかけて引き上げ、後ろ側もしっかり固定します。高さを上下できる分、そのままの高さで走行すると揺れが伝わりやすくなるため、走行中はストレッチャーを一番低い位置まで下げて使用しています。
運転席のすぐ後ろに、頭が来るように
私の車では、ストレッチャーを頭側から車内に入れる形で乗せています。頭の位置が運転席のすぐ後ろに来るので、同乗されるご家族には運転席の後ろに座っていただくことが多く、ちょうどご本人の頭のすぐ隣に座っていただける配置になります。これなら移動中も会話がしやすく、ご家族がご本人の顔色を見守ることもできます。私自身も、信号待ちなどのタイミングで顔色を確認したり、走行中に呼吸音の変化が聞こえないか気を配ったりしています。体調に不安がある場合は、パルスオキシメーターで酸素飽和度を測定しながら走行することもあります。信号待ちなどの停車中に、顔色と数値をあわせて確認し、少しでも異変があれば早めに気づけるようにしています。こうした様子をお伝えしながら「顔色も落ち着いていますよ」などと声をかけることが、ご家族の安心にもつながっていると感じています。
カーブや段差でとくに気をつけていること
ストレッチャーでの移動は、車椅子での移動よりも揺れが体に伝わりやすいと感じています。特に横揺れには弱いため、カーブを曲がるときは速度を落とし、慎重にハンドルを切るようにしています。段差についても同様に、できる限り衝撃を抑えるよう気をつけています。
到着後の付き添いについて
目的地に到着してからも、必要に応じてサポートしています。乗車人数の目安は、ストレッチャー1台につき同乗者様1名です。ご希望があれば、病院内の受付や会計のお手伝い、診察室への同行、診察内容のご家族への報告なども対応しています。移動時間だけでなく、その前後の時間も含めて、少しでも安心して過ごしていただけるよう心がけています。
ご利用時に知っておいていただきたいポイント
基本的には予約制でお願いしていますが、当日のご相談も可能な範囲で対応しています。ご依頼の際は、ご利用日時、お迎え場所、目的地、乗車人数、ご本人様の状態、必要な機材などをお伺いしています。初めてご利用いただく際は、当日に適切な対応ができるよう、事前にいくつか質問させていただくことがありますので、あらかじめご了承いただけると助かります。
料金は、走行距離や時間に応じた運賃に加えて、乗降介助や院内介助などの介助料、ストレッチャーなどの機材レンタル料を合わせた金額となります。通院だけでなく、通院帰りのお買い物やお食事、ご帰宅後のちょっとしたお手伝いまで、組み合わせて自由にご利用いただけますので、気になることがあれば遠慮なくお尋ねください。
まとめ
ストレッチャーでの移動は、座っての移動以上に気を配るべき点が多くありますが、車両の固定や運転時の配慮、看護師としての経験を組み合わせることで、安全で快適な移動をサポートできるよう努めています。ストレッチャーでの外出に不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。
