たくどんたくどん「最近、暑い日の送迎で『家を出る前と車に乗ってからで、だいぶ体調が違う』って感じることがあるんだよね」

なすどん「移動そのものが負担になっている可能性がありますね。今日はその対策について、どんちゃんに聞いてみましょう」なすどん

たくどんたくどん「暑い日の通院で気を付けたいことを、実際の現場目線でまとめてもらおうか」

この記事の内容
・夏の通院は「移動そのもの」が負担になりやすい
・出発前にできる暑さ対策
・車内で気をつけていること
・病院に着いてから・待ち時間の過ごし方
・ご家族に知っておいてほしいサイン
・まとめ

夏の通院は「移動そのもの」が負担になりやすい

通院というと、診察や検査そのものに気を取られがちですが、実は夏場は「家から車まで」「車から病院の入り口まで」というわずかな距離の移動が、思った以上に体力を奪っていることがあります。玄関先やアスファルトの照り返しは想像以上に強く、涼しい室内から一歩出ただけで汗ばんでしまう方も少なくありません。ご本人が「大丈夫」とおっしゃっていても、短い移動の積み重ねで体調に影響が出ることがあるため、通院日は移動全体を通して気を配るようにしています。

出発前にできる暑さ対策

お迎えにあがる前の準備として、次のようなことを意識していただけると安心です。

・出発の直前ではなく、少し余裕を持って水分をとっておく
・薄手で通気性のよい服装にする
・帽子や日傘、冷感タオルなど、日差しを避けるグッズを用意しておく
・体調がいつもと違うと感じたら、無理に予定通り出発せず一度ご相談いただく

特に水分補給は、車に乗る直前にあわてて摂るよりも、時間に余裕を持って少しずつとっていただくほうが体への負担が少ないように感じています。

車内で気をつけていること

車内では、乗車前にあらかじめエアコンで車内をしっかり冷やしておき、乗り込んだ瞬間の温度差で体に負担がかからないようにしています。車椅子やストレッチャーのまま乗っていただける車両のため、乗り移りにかかる時間や体力の消耗も抑えられるよう心がけています。走行中も、ご本人の顔色や汗のかき方、会話の受け答えなどをさりげなく確認し、少しでも気になる様子があれば、すぐにエアコンの調整や休憩を挟むようにしています。

病院に着いてから・待ち時間の過ごし方

病院に到着してからも油断はできません。受付や待合室への移動、会計や薬の受け取りなど、意外と院内での待ち時間や移動も長くなりがちです。可能であれば涼しい場所で座って待てるよう声をかけたり、水分をとるタイミングを一緒に確認したりしています。院内は空調が効いていても、混雑時は人の熱気で意外と蒸し暑く感じることもあるため、気になる場合は看護師や病院スタッフに遠慮なく伝えていただいて大丈夫です。

ご家族に知っておいてほしいサイン

移動中や通院後に、いつもより顔が赤い、ぼんやりしている、返事が遅い、といった様子が見られた場合は、単なる疲れではない可能性もあります。私自身、訪問看護の現場でも同じような視点で体調の変化を確認していますが、少しでも「いつもと違う」と感じたときは、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに主治医や医療機関に相談していただくことをおすすめしています。介護タクシーの送迎中にも、気になる変化があればすぐにお伝えするようにしています。

まとめ

夏の通院は、診察そのものよりも「移動」が体力を消耗させていることが少なくありません。出発前の水分補給や服装の工夫、車内でのこまめな体調確認、待ち時間の過ごし方まで、通院の一連の流れ全体で暑さ対策を意識することが大切だと感じています。私は看護師歴20年以上の現役訪問看護師として、車椅子・ストレッチャーのまま乗車できる車両で、北摂・高槻・茨木エリアを中心に8時から18時まで送迎を行っています。暑い時期の通院に不安がある方は、遠慮なくご相談ください。次回もまた、現場で感じていることを紹介できればと思います。