たくどんたくどん「前に、必要な書類をそろえた話をしてくれたよね。あの書類たちって、実際どうやって書いたの?」

なすどん「うん、実は『何をそろえるか』と『どう書くか』は、また別の大変さがあったんだよね」

たくどんたくどん「書類を前にして固まっちゃう人も多いんじゃない?」

なすどん「そうだと思う。今日は私が実際に書きながら迷ったところや、工夫したことを紹介するね」なすどん

こんにちは、どんちゃんです。以前「介護タクシーの許可を取るまで」というシリーズで、事業計画書や資金計画など「どんな書類をそろえたか」を書きました。今回はその続きとして、それぞれの書類を実際に「どう書いたか」を振り返ってみようと思います。書類の様式や記入項目は運輸支局や事業形態によって異なる場合があるため、あくまで私自身の体験談として読んでいただければと思います。

この記事の内容
・事業計画書の「事業の目的」欄で言葉選びに迷った話
・数字を書く欄でつまずいたこと
・書き方で失敗したところ
・書き終えてから気づいたこと

事業計画書の「事業の目的」欄で言葉選びに迷った話

事業計画書の中でも、最初に手が止まったのが「事業の目的」を書く欄でした。私の場合、看護師として働く中で、通院や外出の移動に困っている高齢者や障がいのある方をたくさん見てきたことがきっかけでした。ただ、その思いをそのまま書くと感想文のような文章になってしまい、申請書類としてはふさわしくない気がして、何度も書き直しました。「誰のために」「どんなサービスを」「どのエリアで」提供するのかを、できるだけ具体的な言葉に置き換える作業に時間がかかりました。書き方の正解が分からず、インターネットで似たような事業計画書の書き方を調べたり、運輸支局に電話で「こういう書き方で問題ないか」を確認したりしながら進めました。

数字を書く欄でつまずいたこと

資金計画や事業規模の欄には、想定する利用者数や収支の見込みなど、数字を書く箇所がいくつもありました。まだ開業前で実績がない状態だったので、何を根拠に数字を出せばいいのか分からず、ここでもかなり悩みました。結局、近隣の同業者の情報や、自分が対応できる件数の上限などから、控えめな数字で見積もることにしました。楽観的な数字を書きたくなる気持ちもありましたが、あとで実態と大きくずれると困ると思い、堅めに書くことを意識しました。この数字の考え方も事業形態によって変わってくるところだと思うので、実際に申請される方は運輸支局に相談しながら進めることをおすすめします。

書き方で失敗したところ

一番の失敗は、最初に書いた書類の一部が「具体性に欠ける」という理由で、運輸支局の窓口で書き直しを求められたことです。自分では丁寧に書いたつもりだったのですが、抽象的な言い回しが多く、担当の方から「もう少し数字や固有名詞を入れてほしい」と指摘をいただきました。指摘を受けてから、車両の台数や対応可能な人数、営業時間など、あいまいな表現をできるだけ具体的な言葉に直していきました。書き直しの分だけ時間はかかりましたが、結果的に自分の事業をより明確に整理できたようにも感じています。

書き終えてから気づいたこと

すべての書類を書き終えたあとで気づいたのは、この作業が単なる手続きではなく、自分の事業を言葉にして整理する時間だったということです。頭の中でぼんやり考えていたことを、誰が読んでも分かる文章に落とし込む作業は思っていた以上に大変でしたが、そのおかげで自分がどんな介護タクシーにしたいのか、あらためて考え直すきっかけになりました。夜勤明けの合間を縫って書類と向き合った日々でしたが、今振り返ると開業前に必要な準備だったと感じています。

まとめ

今回は、介護タクシーの許可申請の書類を実際にどう書いたかについて、私自身の体験を振り返りました。書類の様式や求められる具体性の程度は、運輸支局や事業形態によって異なる場合がありますので、実際に申請を検討されている方は、必ず管轄の運輸支局にご相談のうえ進めてください。これから開業準備を始める方の、少しでも参考になればうれしいです。