初めて介護タクシーを利用する人へ ― 予約から当日までの流れ
たくどん「なすどん、最近『介護タクシーって初めて使うんだけど、何を準備すればいいの?』って聞かれることが増えたんだ」
なすどん「たしかに、名前は知っていても実際の流れまでは知らない方、多いですよね」
たくどん「今日は、初めて介護タクシーを使う方に向けて、予約から当日までの流れをどんちゃんに聞いてみよう」
この記事の内容
・介護タクシーってどんな乗り物?
・予約するときに伝えておきたいこと
・当日までに準備しておきたいもの
・当日の流れとかかる時間の目安
・費用について気をつけたいこと
・まとめ
介護タクシーってどんな乗り物?
介護タクシーは、介護職員初任者研修などの資格を持った運転士が、乗車・降車の介助から目的地までの送迎までを行うサービスです。車椅子のまま乗り込める車両や、寝たままの姿勢で移動できるストレッチャー対応車両など、利用する方の状態に合わせた車両を選べるのが特徴です。「通院のときしか使えない」というイメージを持たれがちですが、実際には買い物や外食、お墓参り、冠婚葬祭への出席など、日常のさまざまな外出で利用されています。
予約するときに伝えておきたいこと
初めて予約するときは、次のことを伝えておくと話がスムーズに進みます。
・利用する方の名前と当日の体調(普段の様子と違う点があれば合わせて)
・出発地と到着地の住所、乗車・降車の希望時間
・車椅子やストレッチャーを使うかどうか、酸素などの医療機器を使用しているか
・付き添いの方が一緒に乗るかどうか、人数
・目的地での待機や、帰りの送迎も依頼するかどうか
すべてを完璧に把握していなくても大丈夫です。分からないことは、電話で相談しながら一緒に決めていけるので、まずは「こういう状態の家族を、この日に病院まで連れて行きたい」というところから伝えてもらえれば十分です。
当日までに準備しておきたいもの
当日は次のようなものを準備しておくと安心です。
・診察券や保険証など、通院に必要なもの
・普段使っているお薬手帳
・車椅子やストレッチャーなど、ご自宅で使っている福祉用具(レンタル品の場合は事前に伝えておく)
・季節に合わせた羽織りものやタオル、水分補給用の飲み物
特に夏場は、車内は涼しくしていても、乗り降りのわずかな時間に汗をかいたり喉が渇いたりしやすいので、飲み物は多めに用意しておくことをおすすめします。
当日の流れとかかる時間の目安
予約した時間に運転士がご自宅まで伺い、着替えや身支度が済んでいる状態から、玄関先での乗車介助を行います。車椅子ごと乗り込める車両であれば、車椅子からの乗り移りの負担も少なく済みます。移動中は必要に応じて声をかけながら、目的地まで安全運転を心がけています。到着後は、受付や診察室の前まで付き添うこともできるので、「一人で移動させるのが不安」というご家族にも安心して任せていただけます。乗車から降車までの介助を含めると、通常の移動時間にプラス10〜20分程度を見ておくとゆとりを持って動けます。
費用について気をつけたいこと
介護タクシーの料金は、走行距離に応じた運賃と、乗降介助などの介助料を合わせた金額になるのが一般的です。事業者や地域、利用する介護保険の適用有無によって金額は変わってくるため、初めて利用するときは「今回の行き先・時間帯だとおおよそいくらになりそうか」を予約時に確認しておくと、当日になって慌てずに済みます。目的地での待機時間が長くなりそうな場合は、待機料金がかかることもあるので、あわせて聞いておくと安心です。
まとめ
介護タクシーは、特別な人だけが使う特別な移動手段ではなく、「家族だけでの移動に不安がある」と感じたときに頼れる選択肢のひとつです。私自身、看護師歴20年以上の現役訪問看護師として医療や介護の現場に携わりながら、この仕事をしています。その経験を活かし、車椅子ごと乗り込める車両でお迎えにあがるので、車椅子からの乗り移りの負担も少なく済みます。最初の一歩は、電話やお問い合わせフォームで今の状況を伝えてみることから始まります。分からないことはその都度確認しながら進められるので、まずは気軽に相談してみてください。次回もまた、現場で感じていることを紹介できればと思います。
