たくどんたくどん「どんちゃん、これまでの送迎で、特に印象に残っていることってある?」

なすどん「たくさんありますが、その中でも忘れられない依頼が一つあります」なすどん

たくどんたくどん「聞かせてもらってもいい?」

この記事の内容
・ご自宅での最期を、というご依頼をいただきました
・移動中、できる限り穏やかな道のりを
・ご自宅への到着、そしてかけていただいた言葉
・同業者からは「絶対に嫌だ」と言われたこともあります
・まとめ

ご自宅での最期を、というご依頼をいただきました

こんにちは、どんちゃんです。以前、終末期の患者様について、「自宅での最期を迎えたい」というご家族からのご依頼をいただいたことがあります。移動時には医師にも同乗していただくこと、体調によっては直前でキャンセルになる可能性があることを伝えられたうえで、「それでも引き受けてもらえないか」というお話でした。ご家族の思いを大切にしたいと思い、お引き受けしました。

移動中、できる限り穏やかな道のりを

当日は、利用者様、ご家族、医師、看護師が同乗されました。ご本人は心電図モニターと酸素マスク、サーチレーションモニターを装着された状態での移動でした。普段よりも振動が伝わらないよう、路面の選び方やブレーキ、カーブの取り方には細心の注意を払いました。移動の途中、ご本人の容体が心配になる場面が何度かあり、ご家族は手を合わせて見守っておられました。同乗していた医師や看護師が声をかけながら、なんとかご自宅まで送り届けることができました。

ご自宅への到着、そしてかけていただいた言葉

ご自宅に到着すると、訪問診療の医師と看護師が待機してくださっていて、一緒に布担架でのご自宅への搬送が完了しました。ご家族からは「本当にありがとうございました。これからも私のような人の力になってあげてください」という言葉をいただきました。同乗されていた医師からも、「気を使って運転してくれてありがとう」と声をかけていただき、うれしく思ったことを覚えています。

同業者からは「絶対に嫌だ」と言われたこともあります

この話を同業の方にしたとき、「絶対に嫌だ」と言われたことがあります。理由を尋ねると、「車内で亡くなられると困る、嫌だ」ということでした。その考え方も、実務上の心配としては分かる気がします。それでも私は、そうした心配よりも、ご本人・ご家族の思いに応えたいという気持ちの方が強かったのだと思います。

まとめ

このご依頼は、介護タクシーとしてだけでなく、看護師としての経験があったからこそお引き受けできたものだったと思っています。ご家族の思いに寄り添えたことは、今も心に残っている出来事の一つです。